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MSLの仕事

【MSLの仕事シリーズ③】MSLは営業系所属じゃない!メディカルアフェアーズ部門の組織体制を教えるよ!

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どうも、こんにちは。のぶです。

MSLは営業系職種でしょ?

MSLと言っても営業系部門に所属していない?

と疑問をお持ちの方もいるかと思います。

結論を言うと、MSLは営業系ではないです。

営業系に属するMSLもいるみたいですが、

多くの会社が現時点で独立した組織である会社が多いと思いますし、

今後メディカルは、営業系とは完全に独立した組織になるはずです。

営業系という認識でMSLという職を理解すると、

だいぶ間違った方向に解釈することになります。

就職や転職でも不利になることがあるでしょう。

正しい情報をもつことは大事で、

正確な情報を持ちながら就職、転職活動できた人が最後は笑えると思います。

今回は、MSLがどこの組織に属していて、どういう体制で仕事をしているか

お伝えできればと思います。

MSLはどこの組織に所属しているのか?

インターネットを見ていると、MSLが営業系だという情報がまだありますね。

経験したことない方はわからないのは仕方ないと思いますし、

以前は、私も営業的なこともやっていたのは事実です。

けど、2019年4月以降は独立した組織にしないといけないので、

今後は存在しなくなります。

営業系部門所属のMSLというのは今後は消えると思います。

では、今の組織体制についてお伝えします。

そもそもですが、製薬企業は、研究、開発、薬事、安全性、マーケティング、

営業等に機能分化しています。

メディカルアフェアーズ部門は、一般的には、研究、開発、マーケティング、営業と

連携を取りながら業務を進めています。

これらの組織に部門横断的に関わっているのが、

メディカルアフェアーズということになります。

メディカルアフェアーズ部門の構成は以下のようになっている会社が多そうです。

3つの組織から構成されるところが多いと聞いています。

便宜上、分かりやすくするために、図のように書いています。

呼び方はそれぞれあると思いますので、ご注意ください。

ちなみに私の会社は少し異なっていますが、大まかに見ると図のような感じです。

メディカル戦略部門は、メディカルアフェアーズ(MA)とも呼ばれます。

それぞれの部門はどのような仕事をしているか?

では、メディカル戦略、MSL、臨床研究サポートのそれぞれの部門が

どういう仕事をしているのか?、です。

武田薬品の場合が論文になっていたので、考察してみます。

以下のように業務が分かれているようです。


<武田薬品工業のメディカルアフェアーズ>


①メディカル戦略の立案・実施、


②医療現場に提供する資材の医学薬学的観点での評価・確認


③育薬過程での臨床研究・データベース研究等のエビデンスの創出


④論文化戦略の立案及び実行


⑤医薬品情報に関する製薬企業としての統一的見解の構築


これらの業務をグローバルと調整しながら実施する


元武田薬品工業 岩崎氏 著
(現 大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部 臨床研究センター・特任教授)
「医薬品情報の利活用におけるメディカルアフェアーズの役割」

武田薬品では、実際にはどのように組織を構成しているのかわからないですが、

メディカルアフェアーズ部門が、メディカル戦略、臨床研究、MSLの3部門に

分けられると想定して業務を分けてみます。

となると、①〜⑤の業務はどの部門の人が対応するのか、ですが、

①はメディカル戦略部門、②と⑤はMSL部門、③は臨床研究サポート部門と

分けられそうです。

④の論文化についてはどこに該当するか難しいところですが、①でしょうか。

武田薬品のケースはあくまでも私の勝手な予想ですので、悪しからず・・・

,

もう少し解説を加えてみます。

メディカル戦略部門(MA:メディカルアフェアーズ)は、

その名の通りでメディカルの戦略立案・企画をしています。

具体的には、医薬品の初期段階(フェーズⅠ、Ⅱ)から臨床開発と協働しながら

承認取得までのプランを想定し、承認取得後も見据えてメディカルの活動を

考えて、自社のメディカル戦略(メディカルプラン)作成に携わっている

と思います。

,

メディカル戦略の立案には、MSLの力が必要です。

MSLはKOLなどの医師から得た情報を、社内にフィードバックします。

情報は分析されて、医薬品の課題の抽出、アンメットニーズの抽出などにより

解決策を策定します。

情報の分析・解決策の策定は、

メディカル戦略の部門が行っているケースが多いのではないかと思います。

メディカル戦略部門は、MD(医師)や、元MSLで実績をあげた方などで構成され、

彼ら頭脳集団が戦略を立案している企業が多いと思います。

ちなみに、岩崎氏の論文にも、

武田薬品でも上記同様のかたちで実施しているように記載がありました。

最後に

メディカルアフェアーズの全体像が見えましたでしょうか。

なかなか想像がしにくいところかと思いますが、

少しは想像できるものになっていれば、と思います。

MSLの仕事が他のメディカルアフェアーズの部門にどのように関わっているのか

お分かりになれば、と思います。

次回もMSLの仕事シリーズとして、記事を書いていきます。

ではでは、この辺で。

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