どうも、こんにちは。のぶです。
先日、名刺について読者さんからコメントをいただきましたので、
今回は名刺の役割について考えてみたいと思います。
3月上旬に、ファイザーの原田社長が発言されていた内容ですが、
サイエンティフィックな情報提供するのは、
”誰が” 情報提供をするのかが重要で、サイエンスのバックグラウンドがない人にサイエンスのことを言われても・・・
というようなことでした。
つまり、サイエンスのバックグラウンドがある人かどうかを知りたい、
と医師は思っているわけですが、
サイエンスがあるかどうかを示すには名刺しかないと思いました。
もちろん自分から言うことも有り得ますが、あまり上品ではないですね。
ということで、名刺に学歴や資格を記載した方が医師からの興味がひけるのかどうかを、考えてみたいと思います。
医師はどういった人からの情報なら信用するのか?
信用を得るって、なかなか難しいですよね?
信用を得るには、3つ必要なことがあるかと思います。
”誰が”、”何を”、”どのように”伝えるのかが重要だと思います。
つまり、誰がの部分ですが、
原田社長の言う通りサイエンスなことはサイエンスバックグラウンドがある人が
情報発信した方が信用は得られやすいのではないかと思います。
原田社長の言うことはその通りだと思います。
”誰が”、情報発信をするかで信頼度は大きく変わってきますよね?
文系が理系の内容を語っても納得感は低いかもしれません。
文系出身の場合、サイエンスをアピールするための材料が、提供する話題であったり、話題の展開方法に限定されます。
それだと、やはり誰がの部分がないので、
サイエンスのバックグラウンドがあって同じような話題展開できる人がいたら負けてしまいます。
”誰が”情報を発信するかは重要だと思います。
しかし、誰がの部分を担保したからといって信用されるかはまだまだハードルがあって、
何を話すか、どんなメリットを医師にもたらすことが出来るのか、
面談する意義がある話題を提供してくれるのか、を医師は見ていると思います。
つまり、名刺には、サイエンスのバックグラウンドがあれば書いた方が
良さそうですが、サイエンスのバックグラウンドが高い割に分かっていないな、
ということもあるので、注意が必要ですね。
また、医師によっては、あまりにも学歴が高すぎる人がきたりしたら、
あなたの質問に答えられるかわからない、あまり難しい質問はしないで欲しい、
と思う医師もいるとは思います。
そうなると、医師は本音では話さなくなり、我々が欲しい情報が得られません。
インサイト(医師がもつ潜在的なニーズ)を得るには、
医師が心地よいと思う環境のもとで話ししてもらわないといけません。
つまり、名刺の効果が発揮される医師もいれば、そうでない医師もいると思います。
書いておいてマイナスになるかどうかはわからないですが、
少なくとも身構える医師はいると思うので、注意が必要ですね。
最後に、どのように情報・話題を提供するかも重要です。
話す順番や展開によっては、医師に納得性の高いものになるのか低いものになるのか、両方のパターンが有り得ます。
事前に組み立てたストーリー、話題展開によって内容が理解されやすいものがあると思いますので、どのように話題を展開をするのかも重要だと思います。
名刺に学歴や資格を載せるべきなのか?
載せた方がプラスになることは、あります。
ただし、入り口のハードルを自分であげることになるので、
学歴に見合ったディスカッションや情報提供をする必要がありますね。
私は名刺に学歴や資格は書いておりませんので、そういったハードルはなしです。
最近まであまり考えてこなかったですが、必要に応じて学歴や資格を入れれば良いと思います。
必ず入れるべきものでもないですしね。
MRやMSLをやっていて、勤務先・所属先が変わると医師の態度も変わるというのは経験しています。
本社勤務かエリア勤務かで、大学教授なんかは態度変わったりしますよね。
本社とエリアの人が同じようなことを言っていても、本社の人が言えば先生が納得することがありました。
本社勤務ってそんなに価値があるのか?と当時は思いました。
名刺の肩書きも、そのような経験と一緒なのかもしれないと思います。
なので、書けるなら、書いておいて損はないかもしれないですね。
最後に
名刺に載せる学歴・資格について、考えてみました。
プラスに働くことはありそうですが、一部拒絶反応を示される医師もいるのではという懸念はありますので、
自分でよく考えて判断されたい内容です。
メリットになると思ったら、ぜひ書いておいた方が良いでしょう。
博士号を持っている方なんかはカッコイイですしね。
初対面の医師に、名刺に書かれた学歴・資格がどう捉えられるのかを判断することはほぼ不可能なので、
MRさんやら周囲の方などから事前情報を仕入れたうえで対策を考えると良いかもしれません。
ではでは、この辺で。