どうも、こんにちは。のぶです。
読者の方から、サイエンスバックグラウンドとは一体何なのか?というお問い合わせをいただきました。
以前にも同様のことがツイッター上で取り上げられていたような気がするので。私なりの解釈を示したいと思います。
単純にとらえた場合、バックグラウンドなので、経歴でサイエンスに関わることがあれば、サイエンスのバックグラウンドがあるというようにみなされるのではないかと思います。
サイエンスのバックグラウンドとは?
いきなり本題ですが、そもそも個人によってこのサイエンスのバックグラウンドというものの解釈が異なっているんじゃないかという話です。
サイエンスのバックグラウンドと聞いてまず思い浮かぶのが、先ほどいったように経歴のことを指すのではないかと思います。
そうなるとサイエンスのバックグラウンドが高いというのは、理系の博士号をもっていることになりますね。
例えば、外資系製薬企業なんかは、博士号取得者がサイエンスバックグラウンドのある人と捉えて、新卒・中途採用しているのではないかと思っています。
一般的に言ってもそう思いますし、これにはあまり文句がつけられないような気がします。
理系の博士課程で、博士号を取得されているんだとするとサイエンスの最高学位を保有するって分かりやすいですよね。
一方で、内資系の製薬企業なんかは少し考え方が違うような気もしています。
詳しくは内資がどう考えてるかわからないのですが、MSL経験者を優遇して中途採用をしているということから、サイエンスの知識を使ってドクターとどうコミュニケーション取ってきたかを重要視しているのではないかと思っています。
要は分かりやすい経歴ではなく、もっと本質的にサイエンス的な思考ができるのかどうかを見ているものと解釈しています。
サイエンスのバックグラウンドって高められるものなのか?
ちょっと解釈を変えて、経歴では分からないサイエンスに関する知識や考え方・思考を持った人もサイエンスのバックグラウンドを有する方というようにも解釈できるように思います。
例えば、○○という疾患について長年触れてきてKOLとのネットワークもあり、ディスカッションの話題にも困らない、サイエンスの話をしに来て欲しいと医師から依頼されるような人は、サイエンスのバックグラウンドを持っているとも捉えられますよね。
また、自身の持っているスキル・経験がサイエンスのバックグラウンドだと言う方にとっては、博士号みたいに分かりやすい指標があるわけではないので、面接などで示すのは難しいですが、話ししている内容を聞けば面接官は何となくでも分かると思います。
○○を何年経験しているとか、論文をたくさん読んだからサイエンスのバックグラウンドが高まるわけではなくて、論文をどう解釈して自分でどういう仮説を立てて先生と面会したのか、が重要かと思います。
サイエンスの知識をどう使ったらどういう成果が生まれたのか、その時の障壁は何で、どう克服したのかが重要な気がします。
バックグラウンドっていうと先ほどの通り一般的には経歴を指すとは思いますが、経歴がなくてもサイエンスの知識を活かした仕事で経歴はうめられるものではないか、というのが私の解釈です。
サイエンスの深みというのは、職歴書からも滲み出ると思いますし、話ししていても分かると思います。
私が今メディカルアフェアーズとして活動していますが、MSLと話をしていてもこの人は良く分かっているなとか、興味があって色々と調べて仕事しているんだろうなというのは分かります。
つまり、サイエンス的な深さが感じられれば、サイエンス的なものを背景として仕事をしてきた人なんだろう、と理解されると思います。
サイエンスはなぜ重要なのか?
サイエンスに興味がある医師が研究などの通じて偉くなっていて、そういった先生をMSLが対応をしているので、
サイエンスがあるかないか、医師のニーズや興味を満たすにはサイエンスに明るい人が圧倒的に有利ですよね。
医師の知らないことを情報提供したり、研究の面白いアイディアを持っている人は重宝されます。
そういった方は、医師から○○ということに関して意見が欲しいんだけど、君はどう思う?という問い合わせがあります。
そうなれば、自身のMSLスキルが、サイエンスレベルが高くなっている証拠のように思います。
ということで、少し話がずれましたが、サイエンスは言わずもがな、重要です。
最後に
サイエンスバックグラウンドが高い、低いという論じ方をされていますが、サイエンスバックグラウンドって何を指して言っていますか?と聞いてみたいものです。
特に各社の面接官になった人に。何をもってサイエンスバックグラウンドがあると言っているのか、そもそもバックグラウンドは高められるものなのか、と聞いてみたいですね。
今度、どこかの会社に面接に呼ばれたら聞いてみようかと思います。
サイエンスバックグラウンドは自分はこう思うが、御社はどのように考えていますか?みたいな。
手っ取り早く、サイエンスのバックグラウンドを高めるには経歴を増やせば良いと思うので、社会人博士・修士として大学院に行かれると良いと思います。
仕事しながらだとかなり大変だと思いますが、学位を修められて価値があがると考えるなら、大学院という選択肢もありですね。
特に博士号は、グローバルでみた際に、持っているのと持っていないのでは相手の印象がだいぶ違うようなので、社会人で修士でMSLの方なら博士号を取得した方が今度のグローバル化の中で生きていきやすいような気がしています。
そういう自分も修士どまりなので、博士後期課程進学を検討中です。
時間ができたら通おうかな・・・と考えています。
ではでは、今回はこの辺で。