どうも、こんにちは。のぶです。
この記事は、このサイトの中でも特に読まれ続けている1本です。それだけ「MSLがつらい」と検索する人が多いということなので、2026年版として、つらさの正体と対処法、そして転職を考える線引きまで、あらためて書き直しました。
先に言っておくと、私も最初にMSLになったころはとんでもなかったです。学術的知識は微妙、医師とのコミュニケーションはMR経験があったとはいえ、超無難なMR時代と同じような対応しかできず、MSLとは言えない状態でした。冷や飯を食わされた時期もあります。だからこの記事は、きれいごとではなく実体験から書いています。
MSLの何がつらいのか
1. MRとの関係が微妙なとき
MRさんは、アポイントの取得や招聘状の準備など、小回りをきかせてサポートしてくれるありがたい存在です。ただ、いったん関係が拗れると本当に面倒です。仕事の障壁の大半は人間関係だと私は思っているので、日頃のケアが一番の予防策です。拗れてしまったら、社内の頼れる人を挟んで立て直すしかありません。
2. 学術キャッチアップの圧
MSLは「医師と対等に科学の議論をする」ことを期待される職種です。担当領域の主要な臨床試験を読み込んでいないと、面談で一瞬で見透かされます。この期待値と自分の実力の差が、着任直後は一番つらい。私もそうでした。
3. 成果が数字で見えない
MRと違って売上目標がない分、「自分は価値を出せているのか」が分かりにくいのがMSLです。持ち帰ったインサイトの価値が社内にうまく伝わらないと、頑張りが空回りしているように感じます。
4. 出張と移動
コロナ以降、面談や学会はオンラインとリアルのハイブリッドになりましたが、重要な面談ほど対面に戻ってきています。担当エリアが広いと移動だけで消耗します。
私がやってきた対処法
まず、相談できる仲間を作ること。社内に1人でもいいので、本音を話せる人を見つけてください。いろいろな人と話していくうちに、気持ちが楽になることは本当にあります。今はXにもMSL・メディカル系の同業者がたくさんいるので、社外に緩いつながりを持つのも有効です。
それもダメなら、思い切って有給を取って休む。疲れがたまっている状態で考えても、良い判断はできません。休むのは逃げではなく、判断力を取り戻す手段です。
学術の圧には「型」で対抗する。担当領域の主要試験(ランドマークスタディ)を軸に、新着論文をその文脈に位置づけて読む癖をつけると、キャッチアップが速くなります。全部を追おうとしないのがコツです。
それでも無理なら、転職を視野に入れる
MSL経験者は転職市場での価値が高く、エージェントに相談すれば転職できる可能性は高いです。ただし注意点がひとつ。エージェントは転職させるのが仕事なので、相談すれば基本的に転職を勧めてきます。そして「つらいから辞めたい」とそのまま伝えるのはおすすめしません。本当の理由は胸にしまって、「キャリアアップのため」という前向きな理由で語った方が、紹介される求人の質も選考の通りも良くなります。
タイミングについては、1年程度では仕事の適性は分かりませんし、2〜3年いた方が人脈も築けます。ただ、年収やキャリアの面でよほど魅力的な話があれば、短期での転職もありだと思います。エージェントの選び方はMSL転職に強いエージェントの記事に、MRからMSLを目指す方は完全ガイドにまとめています。
まとめ
つらい時期に「乗り越えられる試練しか来ない」と自分に言い聞かせて頑張ってきましたが、きれいごとを言っても、つらいときはつらい。だからまず仲間、次に休養、それでもダメなら環境を変える。この順番でいいと思います。ひとりで抱えている方は、お問い合わせから連絡をくれても構いません。
(最終更新:2026年8月23日/初版:2021年5月)
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