どうも、こんにちは。のぶです。
さて、今回は、私が選ぶMSLとして働くなら、この製薬会社3社!について
書きたいと思います。
正直、どういう基準で選ぶのか、非常に悩みました。
おすすめ3社はここだ!
わたしがこれまで聞いた話をまとめると、以下のような会社になったという感じです。
では、1社ずつ解説していきます。
アストラゼネカ!
特徴
なんでアストラゼネカなんだよ?みたいな声が聞こえてきそうですが、
KOLからのMSL評価が他社よりけっこう高いんですよ。
外部調査や話を聞いていると、KOLからの評価がすこぶる良かったりします。
なんでかな〜と思って知り合いに聞いてみました。
まず、講演会?セミナー?をエリア単位で行っており、医師のニーズにあった企画を打てている。
次に、KOLとのディスカッションの質でしょう。
的確かつ面白みのある仮説を提供してくれる、困った時に相談にのれば文献情報含めて面白い話が聞ける、という感じのようです。
あくまでも個人の見解なので、本当かはわかりませんが、外部の医師からの評価が高いことは私も聞いているので、本当だと思います。
あとは、アストラゼネカって、MSL認証制度っていうJAPhMed(日本製薬医学会)が認証するもの有しています。
なにその制度?って感じですが、
MSL認証制度とは、MSL個人を審査するものではなく、企業のMSL制度が適切に実施されているかどうかを評価するもので、
①販促活動からの独立性(コンプライアンス体制)、
②医学・科学性、
③教育体制
の3つの観点で基準を定めています。
つまり、これらの基準を満たした企業が認証されるってことです。
MSL個人を審査してないって書いてますが、しっかりMSL個人も審査してます!
アストラゼネカは、たしか年に1回、MSLのレベルが会社が求めるレベルにきちんと到達しているのかを確認するために、社内MSL試験を実施しています。
なので、社内試験を通過しないとMSLとして活動はできない?のかもと思います。
まとめると、JAPhMedは企業のMSL体制が適切かを判断し、
会社はMSL個人がMSLとして適切かを判断しているということです。
社内体制もばっちりで、かつ社外の医師からの評価も高い、ということでおすすめの会社に認定しました。
開発パイプライン
パイプラインについても見てみました!
オンコロジー、循環器、呼吸器の3本柱で、オンコロジーに特に注力しているんですかね。
アストラゼネカ 開発パイプライン
https://www.astrazeneca.co.jp/our-science/pipeline.html
ただ、オンコロジーの製品を見てみると、デュルバルマブが主ですね。
この製品を軸に、今後適応を拡大していく感じの開発です。
免疫チェックポイント阻害剤を有する会社としては普通ですかね。
いろんながん種で適応拡大を狙っており、ホットな領域で他社が実施しないアンメットニーズを狙って治験とかしているイメージがあります。
あとオラパリブ(PARP-i)はけっこう注目されてますので、これには期待できるのでしょうか。
デュルバルマブが柱になるのでしょうが、これを成功させないとオンコロジーは厳しいでしょう。
デュルバルマブも免疫チェックポイント阻害剤だと市場に出てきたのが4番手くらい?でしょうかね。肺がんの適応を持っています。
他にあったのは、リンパ腫の薬剤でアカラブルチニブ。
イブルチニブの競合になるみたいですが、同じBTK阻害剤として2番手で市場に出てくると思われますが、どこまで追随できるのかによります。
基本的に、最近の薬はFirst in classが、Best in classみたいになってきているので、勝てるのかどうかは、微妙な気がします。
まとめ
アストラゼネカは、MSLの人材流出入がなかなか激しいという噂を聞きます。
転職者には、良い環境かもしれません。ずっと古株がいばっているような体制ではなく、常に人材がリフレッシュして、新しい風が入ってくる。
活性化されているはず!ただ、企業にとっては流出入は問題でしょうけど。
中外製薬(近々おすすめから外す予定)
中外製薬は最近よく話題に出ますね。
特徴
時価総額が国内で1番になったみたいです。
【中外製薬】新薬期待で時価総額は武田超え、ロシュ傘下“外資モデル”の死角
https://diamond.jp/articles/-/184417
武田を抜けたんだ?とちょっと驚きです。瞬間風速のような感じでしょうか。
中外製薬は、ロシュの傘下の会社。
ロシュからの導入品で急成長、ロシュから鍛えられた印象の会社です。
ロシュってやっぱりすごいんですね。中外の力ではなくロシュのおかげで成長した会社だとずっと思っていました。
ただ、印象が変わったのですが、中外製薬のすごいところは、何と言っても自前で薬を2つ出せていることです。
ロシュからの導入ではなく、日本の中外製薬の研究者が、一から世界に向けた新薬をつくったんです。
これには驚きました。
アニュアルレポートの社長からの戦略解説や開発パイプラインからもわかりますが、アレセンサ(肺がん)と、ヘムライブラ(血友病)の2つが自社創製品です。
いずれの薬剤もポテンシャルのあるかなり期待度の高い薬です。
研究者がめちゃくちゃ優秀なのでしょう。
研究者が、優秀ということはまだ薬が出てくる可能性があります。
もちろん確率的に言うと、運の部分もあるとは思いますが、
それでもすごいと思います。
じゃあ肝心の中外製薬のMSLはどうなのか、です。
MSLは本社勤務ではなく、各支店に駐在しているようです。
ということは、かなり医師への対応にフレキシブルに、そしてタイムリーに対応できていると思います。
人数も多いという噂を聞きました。100名くらいはいるのでしょうか。
外部調査によるKOLから中外製薬のMSLへの評価結果はちょっとわからないのですが、今後存在感を増してくる可能性大です。
また、中外といえば、オンコロジーなので、オンコロジー領域ではMSLも強いんですかね。
開発パイプライン
開発パイプラインは、アテゾリズマブ(免疫チェックポイント阻害薬)を中心に展開がされておりますが、他にもエヌトレクチニブも話題ですね。
中外製薬 新製品開発状況(開発パイプライン)
https://www.chugai-pharm.co.jp/ir/reports_downloads/pipeline.html
あと、神経疾患領域でも薬剤をいくつか有しており、今後が期待できそうです。
希少疾患にも手を出している感じでした。
パイプラインも豊富なイメージです。
まとめ
ということで、中外製薬は、総合的に見て、MSLとして働くには今後、製品もたくさんあり、期待できる会社であることは間違いなさそうです。
ちなみに、中外もMSL認定制度は有するようですので、そういった意味ではアストラゼネカと肩を並べますね。
最近、ちょっと知り合い等から色々と話を聞きまして、中外製薬は内資系の会社であり年功序列が色濃く残り、あまり活躍のフィールドが少ないのではないかと思っています。
ですので、近々おすすめ企業からは外す予定です。
パイプラインが豊富で、中外の研究者が非常に優秀だとは思うので、良い会社だとは思いますが、MSLとして活躍できるかどうかという基準に合わせると微妙な会社かもしれません。
あと副業がNGなのはマイナスです。
武田薬品工業
特徴
武田薬品を入れましたが、これにはいろいろな理由があります。
今後、製薬業界の流れとしては、
創薬ベンチャー と商社化したメガファーマが生き残ると言われています。
武田は、当然商社化したメガファーマです。
先日、シャイアーの買収が完了して、世界ランキングもトップ10入りを果たしました。
つまり、武田は今後生き残る可能性が高い。
もちろん、今年の初めにブリストルがセルジーンを買収をすることを発表して、こちらも大型化するので、この企業も生き残る可能性が高いです。
なぜ、MSLとして働くおすすめ会社に、武田を選んだかと言うと、
社内の人が優秀だからです。
武田に勤務している人に話を聞きましたが、
社内はシャイアー買収により混乱状態なのかもしれませんが、優秀な方々も多くいるようです。
人間的に優れる方が多い、つまり自分の個性を保ちながらも相手を尊重できる方々が多く、働きやすいと言っていました。
また、後輩や新入者へのフォロー体制も良いみたいです。
ちなみに、これは私の知り合いが武田に入社していて、体験したみたいです。
基本的な能力が高い方も多く、英語ができるのは普通で、
学術的な知識や医師との面談スキルも高いと言っていました。
つまり、社内の人が非常に優秀ということで、おすすめにしました。
開発パイプライン
パイプラインはどうか。
武田薬品工業 研究開発パイプライン
https://www.takeda.com/jp/what-we-do/research-and-development/our-pipeline/
血液がんのラインナップが揃っています。
また、消化器領域のベドリズマブが海外で1000億円越えの売り上げでブロックバスター化しており、日本でも2018年に発売しています。
シャイアーの希少疾患領域が入ってきてますね。
血友病の薬に関して、中外製薬と比較されていますが、血友病の薬では、中外製薬の方が良さそうでした。
あとは、年収ですね。
私が知る範囲では、外資系よりも内資系の年収が高いです。
なので、年収を狙った転職は内資系がおすすめです。
福利厚生も手厚いので、総収入ではかなりの額になります。
最近のニュースで、働き方改革で、フレキシブルワークを取り入れており、
ワークライフバランスを重視しています。
働く場所や時間をフレキシブルに選択できるようにしている点、私としては魅力的でしたので、この点も高評価です。
武田薬品工業 働き方改革を推進する新たな取組みについて
https://www.takeda.com/jp/newsroom/info-20180719/
まとめ
ということで、武田薬品ではなくても良さそうなのですが、
今後の流れと内資ということ、人材という点で高評価なので、おすすめ企業にしました。
ちなみに、武田もMSL認定制度は有するようですので、そういった意味ではアストラゼネカと中外と一緒です。
そして副業がOKであり、フレキシブルな勤務体系のようでかなり働きやすそうな会社です。
MSD
特徴
キートルーダーが好調です。
そしてMSI-highで適応取得して、今後が楽しみな会社です。
話を聞くと、MSL職はPh.Dの方しか入社できなくなってきているようなので、採用ハードルが上がっていますね。
大手の会社なので、将来性はあると思います。
また働きやすさを最近重要視していて、この会社は働きやすそうだとイメージできたので、掲載させていただきます。
開発パイプライン
日本でのパイプラインはほぼキートルーダー一色でした。
今後色々な会社と事業提携したり、買収したりする余力があると思うので、まだまだ期待はできるかと思います。
今後に期待といった感じです。
まとめ
副業ができるようです。
そして、家族の介護が理由で遠方にお住いの方でもMSLになっている方がいるようです。
つまり、外勤のときは自宅から外勤の医療機関まで通い、通常の内勤業務などは自宅で行っているようです。
ただ、重要な会議があるときだけは、東京に出張するという働き方のようです。
これを聞いて非常に良い会社だなと思いました。
働きやすい環境であること、社員を大事にしている感じが伝わりました。
フレキシブルな働き方が非常に理想的なので、良い会社だと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
かなり偏った評価ですが、多少参考になりましたでしょうか。
全ての企業に知り合いがいれば、色々と聞けるのですが、
それでも色々な会社の人に聞いてみて、独自の基準でオススメ企業を選定してみました。
ではでは。