どうも、のぶです。
MSL職に就くには学歴や資格保有が重要ではないかという問い合わせを受けましたので、こちらに回答したいと思います。
また、昇進するにしても、学歴の重要性についてもあわせて回答します。
MSL職と学歴・資格保有の関係
私の現在いる職場では、ほとんどの方が理系の大学院卒です。
ただ、一方で学卒の方もいます。
なぜ院卒が増えているのか、
これは単純に、欧米の例をならっているからなのか、研究経験があるので、その経験がMSLに活きるからなのか、色々と理由はあると思います。
対外的に、医師などに、学歴が高い人や資格保有者が信頼を得られやすいということもあると思います。
会社によっては、名刺に博士号とか、薬剤師資格保有とか書いている人もいます。
あとは、ある内資系企業は薬剤師資格保有者のみをMSLにさせているようです。
ある外資系でもそのような資格保有者を優遇するような記事を過去にみたことがあります。
なので、やはりある程度、資格や学歴は重要視されている、ということになるかと思います。
だからと言って、学歴がないとMSLになれないかというとそれはまた話が変わってきます。
実際に、学卒の方でMSLをしている方が複数名いるからです。
今の職場でも以前の職場でも、複数名いました。
学歴が高い方が昇進しやすいのか?
会社によっては、そういう会社もあるようです。
そもそも、転職する際の応募要項に、博士号取得者のみ対象として会社もありました。
たしか、イーライリリーがそうだったと思います。
ただ、全ての会社で、学歴を重視しているわけではないと思うので、注意が必要です。
MSLになったあとに、学歴によって昇進スピードが変わるのかということについては、学歴だけで決めることはないと思います。
ただ、外資系の中には、学歴や資格が重要になるところもあるようなので、なんとも言えないところがあります。
私の会社では、学卒の方がマネージャーになっていたり、管理職に昇進したり出来ているので、一概に学歴だけが影響するとは言えないかもしれないからです。
以前の会社でもマネージャーは学卒の方でした。
その頃のマネージャーは学卒で、大学院に通って修士とろうとしていましたよ。
あと某外資系でMSLをしていた方が働きながら博士号取得したという話も聞きました。
うちの会社でも働きながら博士号取得した人、これから目指す人がいます。
自分も取得しようかと今迷っています。
仕事しながらでも学歴はあげられるので、まずはMSLとして入社して慣れたら大学院に通ってみるのはありかと思います。
かなり大変だとは思いますが。
MSLが組織のトップを狙うのは難しい!
メディカルアフェアーズの部門長になろうとすると、かなり難しいと思います。
なぜなら、メディカル部門は、医師がトップに立つことが多く、私がこれまで見てきた組織でも医師が上にいきます。
もちろん、トップになる必要はないのですが、
一番トップを狙うということでしたら、医師ではない限り難しいと思った方が良いと思います。
特に、大手企業のメディカルアフェアーズには医師が複数名います。
その人たちが、部門長などについていくことになるでしょう。
では、MSLがどこまでのレベルを目指せるかというと、マネージャークラスではないかと思います。
もちろん会社によって組織構成が異なるので、部門長に近いポジションに就くことが可能な会社もあるとは思います。
その上の部門長レベルにいくには、よっぽどのことがないと難しいと思っています。
もし間違っていたり、ご意見があればぜひご指摘ください。
MSLはどこを目指してキャリアを構築すべきか?
一つは、MSLのマネージャーでしょう。
他は、職種をかえるという手もあります。
例えば、メディカル戦略・メディカルプラン作成をするような仕事があります。他には、メディカルインフォメーションといった外部からの問い合わせ対応、MSL教育の部門などなどあります。
メディカルプラン作成に関わるような仕事は、主に内勤です。MSLのように外勤ではなく、基本内勤で戦略を練ったり、臨床研究を考えたりする職種になります。
最近は、研究職あがりの人やアカデミア出身の人は、こういった戦略系の募集に食いつくようです。
ある転職エージェントのかたから伺いました。
最後に
メディカルと学歴、資格保有の関係を記事にしてみました。
会社による、と言ってしまえば一言で終わりますが、
業界の流れとしては、学歴は重視されていると思います。特に、転職・就職の場合は修士卒で募集がかかっていることがほとんどです。
ただ、学卒でも取っているところもあるので、そういった会社に入社して、学歴をあげて、さらに良い会社に転職するというのは有りだと思います。
少し長い道のりになりますが、
色々と経験が積めるのと、色々な人に出会うことになるので、学ぶことも多いと思います。
また、その途中で、個人の価値観が変わることも有り得ます。別のキャリアに進みたくなったりするかもしれません。
そういう意味では、一旦はMSLになり、それから今後の方向性を考えても良いとは思います。
職種の経験がないと転職でもなかなか採用がされにくくなるのと、
MRや研究職は今後、減っていくので、リスクヘッジの意味でも色々な職種を経験しておくことが後のキャリアのプラスになるでしょう。