どうも、こんにちは。のぶです。
今回は、次世代の薬剤開発について考えてみたいです。
現在は、バイオ医薬品が流行っていますよね。
近い将来、サンバイオの再生医療技術であったり、アルナイラムの核酸医薬の開発が今後の流行になりそうな予感を感じさせます。
さらに、診断薬で言えば、中外製薬のファウンデーションメディスンやガーダントヘルスの gardant360などの遺伝子診断技術によって個別化医療が実現しようとしています。
これらはすでに実現しているものも含めて、近い将来に必ずや医療変革を起こします。
ただ、医療変革のその先をいっているということを今回は記事にしたいと思います。
不老長寿をターゲットにした薬剤開発!
まさに次の時代は、人間が老けない、長生きするをターゲットとした予防的な側面をもった薬剤の開発が米国でさかんに行われ始めたようです。
例えば、山中教授が開発したiPS細胞を用いて、傷んだ細胞、組織・臓器を再生することや、CRIPRと呼ばれる遺伝子操作技術を用いた老化に関与する遺伝子操作によるものです。
これらの技術は、必ずや製薬業会に激震を与え、今の製薬業界の構図は今後10年以内に激変しているでしょうね。
バイオ医薬品の次は、核酸医薬、再生医療が製薬業界を席巻するでしょう。
ただ、その時代の次に不老長寿、まさに人間が求めていた最高の医療なのでしょう。
また、老化細胞をターゲットにして、老化細胞を除去する薬剤を開発中のようです。
では、注目のベンチャーを紹介します!
注目のバイオベンチャー!ユニティバイオテクノロジー!!
ユニティバイオテクノロジーという会社で、長寿関連のベンチャーでは最注目のようです。
先ほどの通り、老化細胞を破壊する薬剤を開発しているベンチャーです。
ミッションとしては、人間のライフスパンの延長、つまり延命ということですね。
老化細胞だけを死滅させる薬剤を開発中です。senolytic medicinesと呼んでいます。
老化細胞というのは、炎症を起こす因子を分泌しているようで、それが正常な細胞を攻撃しダメージを与え、老化が進むということが考えられています。
現在、ユニティが開発している薬剤でもっとも進んでいるのが、Ph1試験に入った変形性関節症の薬剤です。
UBX0101という開発コードですね。
すでに治験段階に入っているということで、Ph1試験の結果がどのように出るのかが注目です。
2018年にPh1に入っており、2019年の2クォーターに結果が発表されるようです。
他には、加齢黄斑変性、突発性肺繊維症、肝・腎・神経変性、認知症などなどに対して薬剤を開発しています。
加齢黄斑変性の薬剤は開発コードUBX1967で、2019年の2クォーターに治験薬として届け出るするようです。
この薬剤は、Bcl−2というアポトーシス抑制タンパクを阻害する低分子の薬剤のようです。
これらの疾患にフォーカスしながらも、加齢に関連する疾患のメカニズムを明らかにすることも目指しているようです。
ミトコンドリア機能障害、 circulating youth factorsの損失を含む、加齢に関連する疾患メカニズムの解明を行っています。
ミトコンドリアは、他の不老長寿のベンチャーもターゲットとして取り組んでいます。
ミトコンドリアは細胞内小器官で、生体内のエネルギー産生、脂肪代謝、糖の分解など生体にとって重要な役割を担っています。
ミトコンドリアをターゲットにしているあたりが、良いですね。
ミトコンドリアについては奥が深いので、また別の記事で書きたいと思います。
以下、UNITYのサイトです。
https://unitybiotechnology.com/
最後に
今の時代だけを見ていると時代に置いていかれそうになります。
それくらい実現可能性の高いベンチャー企業がどんどん立ち上がっているようです。
特に、米国のシリコンバレーでは活況のようですね。
最先端のバイオテクノロジーを学ぶには、シリコンバレー近くのスタンフォードやカリフォルニア大学などが良いのでしょうかね。
ゲノム解析による個別化医療の次はもうすでに不老長寿にターゲットとして薬剤開発とは驚きました。
アルツハイマーなんかは治験がこけまくっているので、再生医療や老化細胞の除去なんかで、発症しない世の中が誕生するかもしれません。
それだけではなく、ガンだって発症する前に遺伝子操作などで発症させなくすることもできるでしょう。
日本でもいつかユニティが立ち上がるときが来るのでしょうかね。
ぜひ治験がうまくいったら、不老長寿の薬に関与してみたいです。
ではでは、この辺で。