どうも、こんにちは。のぶです。
MSLになりたい方に向けたおすすめの本について特集したいと思います。
MSLになりたいと思う方は増えていますが、
実態が掴めないよ・・・、何しているか分からない・・・、
MSLってMRより本当に色々知ってんの?学術レベルって高いの?・・・、
MRのオレの方が仕事出来んだけど?・・・
みたいに思われている方も多くいると思います。
MSLの実態を掴みつつ、MSL的な思考を身に付けるために、
オススメの本をご紹介します!
MSLになりたい人が読むべき本!
①実験医学シリーズ
実験医学2019年1月号 なぜ、いま核酸医薬なのか (VOL.37 NO.1) [ 井上 貴雄 ]
動き始めた がんゲノム医療 (実験医学増刊 VOL.36 NO.15) [ 中釜 斉 ]
実験医学シリーズは、疾患や薬剤のことから、ゲノムなど幅広く、様々なことが取り上げられています。非常に、勉強になります。
上の2冊は、読み物として面白いので取り上げています。
テーマは、毎月変わるので、自分に必要なものだけ購入するのが良いと思います。
そして、特典だと思うのが、担当のKOLだったり、全国的に有名なKOLが記事を執筆していることがあります。
KOLとのディスカッションのネタにも、もってこいですよね!
また、学会なんかで、KOLが講演するような最新の内容が含まれています。
KOL対策として考えるのは特典の一部だと思っているのですが、
何より記事がまとまっていて、勉強になります。
自分で資料をまとめるのが大変なので、
実験医学シリーズを読めば、現在の状況がつかめて、解説がついているので、
自分の専門性をあげるのに役立ちます。
ただ、ある程度、取り上げてあるテーマについて習熟していないと難しいと
感じる記事もけっこうあるので、基礎力がある方に向く本だと思います。
②臨床試験の道標
臨床研究の道標 第2版〈上巻〉 7つのステップで学ぶ研究デザイン [ 福原俊一 ]
臨床研究の道標 第2版〈下巻〉 7つのステップで学ぶ研究デザイン [ 福原俊一 ]
この本は、臨床研究を実施するうえでの考え方や、
研究はこうするんだ!みたいなことが分かります。
研究で著名な福原先生の本です。
クリニカルクエスチョン、リサーチクエスチョン、臨床研究の型などの用語が
わからない方は、ぜひ一読されることをオススメします。
また、臨床研究を理解して、データを読み解く上でもポイントとなることが
書いてあります。
今後、メディカルが主導して、臨床研究を実施するようになってきた場合、
この本が役立ちますし、
KOLから臨床研究の支援を求められた際に、回答できたら他のメーカーに差を
つけることが出来るはずです。
③誰も教えてくれなかった癌臨床試験の正しい解釈
誰も教えてくれなかった癌臨床試験の正しい解釈 [ 里見清一 ]
この本は、がんの臨床試験に関して、どうデータを解釈したら良いのか、
どういったポイントを意識して、データを見ないといけないのか、
知りたい方には適した本です。
オンコロジー担当じゃなくても、データの見方、ということでは勉強になることも多いと思います。
KOLの先生をまわっていると、
「えっ!そんなデータの解釈ってあるんだ!」みたいに、
先生のデータ解釈が素晴らしいと思うことないですか?
私は、なるほど!と思うことがあるのですが、
しっかりデータの解釈が出来て、素晴らしい視点でものが語れるって、カッコイイです!
自分が、KOLの先生に、こういう解釈も出来ますよね?みたいに、
投げかけたりすると、「君はなかなかするどいこと言うね!」
と反応が返ってきたことないですか?
そんな経験をするために、鋭い視点、正確なデータ解釈をするために、一度読むことをオススメします!
データを読む上で外しちゃいけないポイント、きちんとデータを客観的にみるために必要なことが書いてあります。
オンコロジー担当の方は一度読まれてみてはいかがでしょうか。
④くすりのかたち-もし薬剤師が薬の化学構造式をもう一度勉強したら
くすりのかたち もし薬剤師が薬の化学構造式をもう一度勉強したら [ 浅井考介 ]
これは、化学構造式が苦手で、仕方のなかった理系の皆様に送りたい本です。
化学構造式をみると吐き気がする・・・、
化学構造式がわかって何の意味があるか、わからない・・・
と思っている方には、目から鱗の本です。
「化学構造式ってそういう意味があったのか!」と思うはずです。
知っておいて損はしない内容です。
また、薬剤師や薬を使うプロとしては、やはり化学構造式が分かっていることが
重要です。
唯一、医師に勝てる領域になるかもしれません。
化学構造式に苦手意識のある方は、一度お読みいただくことをオススメします!
⑤異分野融合が拓く医療ソリューション 〜東京大学 医療・工学・薬学専門連続講座シリーズ〜
異分野融合が拓く医療ソリューション 急がれる社会実装 [ 木村 廣道 ]
東京大学の公開講座のシリーズの本です。一番の最新版を掲載しました。
東京大 薬学系研究科のファーマコビジネス・イノベーション教室(寄付講座)が開催しているもので、
毎回色々な製薬企業・医療機器メーカー・PMDAなどのお偉いさんが登壇して、
講演が行われる講座です。
製薬企業などのお偉いさんの講演した内容が、書籍化されたものになります。
私も昔、参加していたことがあります。
その時は、武田薬品の長谷川社長、アンジェスMGというベンチャーの社長、
ノーベルファーマの塩村社長、厚労省の方などなど・・・
様々な人の話を聞くことが出来て、すごく勉強になりました。
医療・製薬関連のトップの方々の話が聞けるので、刺激的で、
最新の業界トレンドがわかる内容でした。
本なので、コンパクトにまとまっていて、講座に参加しなくても読めるので、
お手軽感はあります。
ただ、内容がけっこう専門的で、疾患とか特定の医薬品に特化したものではなく
業界トレンドや、今後の業界動向を知るのに向いている本です。
テーマが大きいですので。
難しい内容もけっこう含まれていますが、
医薬品業界で、専門職に就ている方には、一読をオススメします!
KOLやお偉いさんと会話をしないといけない!といった時に、役立つ本です。
最後に
MSLになりたい!
けど、何を知っている必要があるのかわからない!
何から手をつけたら良いかわからない!
といった方に、MSLを少しでも体験できる本になると思います。
MSLを知る一つの手段として、お役立てください!
ではでは、今回はこの辺で。