どうも、こんにちは。のぶです。
この記事は2019年に「MSDの求人票からMAとMSLの違いを読み解く」という趣旨で書いたものですが、当時の求人情報がさすがに古くなったので、2026年版として全面的に書き直します。MSDを例にする理由は当時と変わりません。オンコロジー(キイトルーダ)を軸にメディカル部門の規模が大きく、MAとMSLの分業がはっきりしていて、この2つの職種の違いを理解する教材として分かりやすいからです。
まず結論:MAは戦略の内勤職、MSLは外勤7:3
簡単に言うと、内勤でメディカルプランなどの戦略を考えるのがメディカルアフェアーズ(MA)、外勤メインで医師との面談を通じて科学的な情報交換とインサイト収集を行うのがMSLです。MSLの働き方は、私の感覚では外勤7割・内勤3割というイメージです。
ただしMAも完全な内勤ではありません。アドバイザリーボードの企画・実行などで外部の先生方と関わる場面は普通にあります。MAとMSLの違いを基礎から知りたい方は、先に【2026年版】MAとMSLの違いは何か?を読んでみてください。
MSDのメディカル部門を例に見る
MSDは免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダを筆頭に、オンコロジー領域で大きな存在感を持つ会社です。その分、オンコロジーのメディカル部門(MA・MSLとも)は層が厚く、募集も継続的に出やすい会社のひとつです。
オンコロジー系MSLの求人で求められる条件は、だいたいどの会社も共通しています。理系学位(修士以上、博士歓迎)、オンコロジー領域の経験、KOLマネジメント経験、そして海外文献を読んで日本語でまとめられる程度の英語力です。MSDのような外資の場合は、社内資料や会議が英語になる場面も多いので、英語は「読める」だけでなく「議論できる」に近づけておくほど有利です。
ひとつ注意点を。求人票の細かい記載は時期によってすぐ変わるので、この記事では特定の求人票の引用はやめました。企業研究で見るべきは求人票の細部よりも、「どの領域で募集が出続けているか」です。募集が続く領域は、その会社が今後も投資する領域だと読めます。
給与と働き方の実際
MSLとMAは、同じ「メディカル部門の総合職」として扱われる会社が多く、基本的な給与テーブルは大きく変わりません。ただしMSLは外勤に日当が出る会社だと、同じ等級のMAより手取りベースで稼げることがあります。このあたりは会社によって差が大きいので、オファー面談で日当・出張手当の有無まで確認することをおすすめします。年収相場の全体感はこちらの記事にまとめています。
私はどちらが好きか(両方やった本音)
私はMSLもMAも経験していますが、考えることが多いのでMAの仕事の方が好きです。ただ、大手だといろいろな部署との調整業務が多くて、正直面倒です。一方で外勤していた頃の方が気分はリフレッシュできましたし、医師と直接話している方が勉強になることも多く、自分の成長は早かったと思います。
キャリアの順番としては、MSLを経験してからMAになった方が、現場を知っている分だけ良い戦略を立てられます。入り口はMSL、というのが私の変わらない持論です。
まとめ
MSDのようにオンコロジーが強い会社は、メディカル部門の規模と分業がはっきりしていて、MA/MSLのキャリアを考える上での良いモデルケースです。他社との比較はGSKのMSLの記事や、MSLにおすすめの会社の記事もどうぞ。個別のキャリア相談はお問い合わせから受け付けています。
(最終更新:2026年8月23日/初版:2019年3月27日)
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